マンション管理士試験再受験ミニガイド(7)
さて、マンション管理士試験再受験ミニガイドは、今回と次回とで、各科目ごとのお話をして終わりたいと思います。
まずは、法令系です。
法令系で最も大切な単元は言うまでもなく区分所有法ですが、試験対策で一番問題となりますのは民法です。
5問程度の出題である民法をどの程度勉強するべきなのか?
その判断が重要かつ難しいものであります。考え方次第というところでしょうか。
結果主義といいますか、とにかく合格がすべて、という立場をとれば、
民法は得点効率(1点をとるために必要な勉強時間)が異常に悪いですので、
捨てないまでも、重要単元のみをほどほどに付き合うということになります。
実力主義といいますか、まずは実力養成が大切で、結果は実力に応じて自然についてくる、という立場をとれば、(私はそういう立場です)
民法は法律の基本中の基本ですので、
ある程度は、得点効率を度外視して、実力養成に時間を投入すべきということになります。
結果主義と実力主義、どちらが正しいということではなく、各人のポリシーといいますか生き方の範疇に属する話ですので、どちらでも良いと思います。
ただし、合格がすべて、といいながら、民法は法律の基本だから、しっかりやりましょう、というのは、話が一貫しておらず、いわゆるご都合主義というものです。
司法試験の専業受験生のように、1日中勉強し続けるような生活をしていれば、どういうやり方でも可能なのでしょうが、一般社会人が限られた時間で勉強するには、そういうご都合主義では時間が足りません。
ということで
民法に関しては、どちらでも良いですが、ブレないで一貫して取り組むのがよいかと思われます。
ある程度、勉強時間がとれるのであれば、実力主義もよいでしょうが、仕事が忙しくて、時間があまり取れない場合は、結果主義を重視して、適当に民法をやるしかないと思います。
あと、民法で得点を狙う場合、マンション管理士の過去問だけでは苦しいですので、宅建とかの過去問を補ってやる必要があるのも忘れないようにしてください。
それに対して、区分所有法につきましては、過去問のマスターで十分です。
過去問をどうマスターするのか?という問題はありますが、普通の勉強法であれば5−6回くらい過去問をまわせば7−8割くらいは得点できるようになると思われますので、とりあえずは過去問回しに専念してください。
あとマイナー法令は、暑くなってから考えるということで(笑)
(2009-3-7)