マンション管理士試験再受験ミニガイド(6)
マンション管理士試験に限らず、試験勉強というのは方針等が一貫していないと多くのロスが生まれ易くなります。
よって、無駄を防ぐという意味でも一貫することが大切なのですが、
では、一貫した考えとはどういうことなのでしょうか?
難しくいいますと、
広く勉強法というものには、本質的な部分とテクニカルな部分がありますが、この2つが本試験の分析と連動して全体に矛盾ない勉強ができれば「一貫した考え」ということになります。
これでは、さっぱりわかりませんね(笑)
たとえば、こういうことです。
マンション管理士試験は区分所有法が重要で、区分所有法は条文知識がすべてと判断し(本試験の分析)、条文の正確な暗記がよいと考え(本質的な部分)、条文読み&過去問を繰り返した(テクニカルな部分)。というような勉強プランです。
(条文知識がすべて)⇒(条文暗記)⇒(条文読み&過去問)
という流れです。
この例示した勉強法は、正しいかどうかは別にして、一貫しております。だからOKです。
例で言えば、区分所有法は条文知識がすべてという分析をしながら、コンメンタールを買ってきて学説とか判例とか一生懸命読んでる、ような勉強をした場合は、一貫していないわけです。失敗する率が高いでしょう。
あるいは、
マンション管理士試験は、広く浅く出題されていると分析したのであれば、全体を満遍なくやるほうが勝ちやすいと考えられ、スピードをつけて全体を何回もまわすという勉強法になるでしょう。
また、マンション管理士は、特定分野が多く深く出題されていると分析したのであれば、特定分野を集中的にやるほうが勝ちやすいと考えられ、特定分野の集中攻略に全力を傾けるべきということになります。
上記、どちらの勉強法が正しいのか?ということが問題ではありません。
正しいかどうかよりも一貫しているかどうかが、大切なのです。
といいますか
正しい勉強法とか、いろいろ言う人がいても無視してください。
正しい勉強法は、人それぞれ違うもので、人から教わるものではなく、自分で発見してゆくものです。
どの世界でもそうですが、いわゆる一流と呼ばれる人は、成功ではなく失敗を語ります。自分は、どう成功したかではなく、どう失敗を乗り越えてきたのかを語るのです。
なぜなら、失敗から学ぶことによって、成功へ近づくことができるからです。
そして、失敗から学ぶには、考えが一貫していないといけません。
(分析)⇒(本質の理解)⇒(実際の行動)
というルートに一貫性があるかどうかをよく考えてほしいと思います。
そうすると、きちんと失敗から学ぶことができます。
そして、そういう学びこそが、大きな財産となるのです。
もちろん、「ついでに」マンション管理士試験合格もできます(笑)
「失敗を恐れずに、考えを一貫させて行動してください」
ということになります。
(2009-3-5)