マンション管理士試験過去問研究(第8回)問題編

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平成18年度マンション管理士試験 問26

規約に定めることができない事項は、標準管理規約によれば、次のうちどれか。

1.各組合員の議決権は、過半数で決する事項については1住戸1議決権とし、それ以外の事項については共用部分の共有持分の割合によるものとすること。

2.住戸と地階にある倉庫を共に所有する区分所有者が、倉庫のみを分離して他の区分所有者及び専有部分の賃借人に譲渡することができるものとすること。

3.専用使用権が設定されていなかった屋上テラスに面する住戸の区分所有者に、屋上テラスの専用使用を認め、専用使用料を徴収するものとすること。

4.高木になり日照障害となった樹木の伐採等、日常生活のトラブルの対応に関する重要な事項は、総会の議決事項とすること。

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今回のマンション管理士試験過去問研究は、答えを出すのには、やさしい問題です。

けど、解答のプロセスを考えてほしいと思って出題しました。




Q.アメリカの首都はどこか?

A.ワシントン

というようなクイズの問題として、解答するのか。

それとも内容を吟味して、法的な評価を加えて、さまざまな能力を駆使して解答するのか。

その違いを感じていただければ、と思います。




さしあたっては、各肢の正誤の根拠をよく検討してください。

たとえば

「 肢1=できる。根拠、マンション標準管理規約46条コメントによる」

というのは、正解ですが、ただ、クイズの解答を知っていたというだけですので、検討したことにはなりません。

私の考えでは、そういうクイズ知識を詰め込みは、合否にかかわらず何も能力アップにもならないので、時間とお金の無駄ではないかと思っています。

やるだけ不毛ではないかと・・・

もちろん、人それぞれに考え方があっていいと思いますので、善悪は各自の判断で決せられるのは言うまでもないことです。

その点につきましては、結局、自分の能力を高めることについて、どのように考えるかにかかっているのだと思います。

自分そのものに対する自分の考え方、というところでしょうか。

まじめに考えだすと話はとても深くなります。。。




ま、ま、それは、それとして、



それぞれの肢の問題点を把握した上で、正誤の検討をしていただければ幸いです。

がんばっていきましょう。