マンション管理士試験再受験ミニガイド(1)

今回から、マンション管理士試験再受験ミニガイドと題しまして、昨年の試験で残念ながら不合格になってしまった方々が、今年の試験に向けて、どのように勉強等の計画をたてて実行していけばよいのか?

というところをお話していきたいと思います。




まずは、勉強をいつから始めるのか?ということです。

理論的には、スタートが早ければ早いほど、試験までのトータル準備期間が長くなりますので、望ましいということになります。

結論的に、私も早期スタートには賛成ですが、話は簡単ではありません。

早期スタートには色々と問題があるからです。





マンション管理士試験はご存知のとおり、11月の最終週に試験があります。

約10ヵ月後です。

10ヶ月間、ペースを崩さず、着実に勉強し続けられると前提でいけば、早期であればあるほど良いことになりますが、10ヶ月間、勉強し続けるモチベーションを保つことができるでしょうか?

司法試験の専業受験生のように、生活が勉強一色であれば、それはそれで容易なのでしょうが、毎日の仕事があり生活があり雑事があり、そういう中で勉強を続けていくことは、とても大変なことです。

また、司法試験のように人生がかかっている、一生がかかっているような勝負であればモチベーションは自然に維持できるのでしょうが(もちろん、それはそれで大変ですが)、マンション管理士試験とか宅建試験のように、人生がかかっていない試験は、モチベーションの維持が結構大変です。




しかも、一般的に、受験勉強は直前に集中したほうが効果的になります。

試験100日前から1日1時間を100日続けるのと、試験20日前から1日5時間を20日続けるのでは、同じ100時間の勉強ですが、後者のほうが効率がよく合格しやすいのは明らかですよね。

もちろん1日5時間を20日間というのは、普通は難しいですから、早くから始めていくわけなのですが、人間は忘れる動物ですので、時間が長くなればなるほど忘却リスクが高まることを念頭におく必要があります。

つまり、単純に長く勉強すればするほど、うまく行くというものではないのです。





よって、早期に始めれば合格可能性が高まる、という論理は誤りではないけど、

勉強時間が長いから合格しやすいという論法は論外として、

1.モチベーションの維持ができないというリスク

2.勉強したことを忘却してしまうというリスク

という、少なくとも2つのリスクについて、検討が必要となります。



ということですが

続きは次回ということで

(2009-2-21)